そうやって、徐々に徐々に心の平安を取り戻していって、去年の夏頃、ある本と出会いました。「ずっとやりたかったことをやりなさい」という本です。アメリカの、アーティストが書いた本で、ものを作ることを諦めてしまった人に、ものを作ることの大切さを説いて、再びクリエイティブ・マインドを取り戻すことができるようにする、12週間のプログラムが組まれているのです。
丁度、ぴよ子の夏休みに入る時期で、わたしはその時期を利用して、その本に沿って、リハビリをしてみることにしたのでした。
心に平安が戻ってきたとはいえ、まだまだふとした事で、情緒不安定になってしまうことが続いていて、もうこれ以上、こんな自分でいたくない、こんな自分でいることで、周りを振り回したくない、と不安に駆られている日々でした。そんな時にふと目に留まったその本は、まるで天からの一筋の光明のように、わたしの心に栄養をくれたのでした。
本にプログラムされていることを実行していくにあたって、普段ならしていなかったような行動が増えるので、旦那の目には不信感が露わになっていましたが、それでも、わたしを信じて欲しい、と、本に書かれていること、自分が今何をやろうとしているのかを手紙にびっしり書いて、旦那に読んでもらったりもしました。
夏休みが終わり、普段の生活が戻って、結局わたしはプログラムを最後まで遂行することはできなかったのですが、それでも、効果はあったようでした。気持ちに軽さや自由さが戻ってきたのです。ああ、わたしにも、まだやれるんだ、という気持ちが戻ってきたのが、最大の救いでした。
それでも、まだ、心に巣喰っていた澱みを垣間見てしまったわたしには心の端に引っかかるものが残っていました。いつかまた、子供と心の交流ができなくなった時、わたしは同じことを繰り返してしまうかもしれない、とずっと恐怖に似た気持ちを抱いていたのです。
秋になり、旦那のおばあちゃんの危篤状態が続く頃、今まで経験もしたことのないようなことが立て続けに起こり、そんなことへの恐怖心も相まって、わたしは、クリニックとは行かないまでも、なにか、ヒーリングを受けてみようかな、という気になっていました。
それまでは胡散臭い、と思っていたジャンルの世界だったのですが、わたしは、今まで胡散臭いと思ってきた世界を、子供の頃のように、また受け入れることにしよう、とある日、決心した背景もありました。
ネットであれこれ検索をかけて調べていたら、ふと目に飛び込んできたのが、色々なパワーストーンを体の上に並べてヒーリングをする、というクリスタルヒーリングだったのです。
何カ所か当たりを付けて、一番通う距離が近いお店に電話してみた所、その日は、他の予約が入ってしまっていて、当日は無理とのこと。その日だったら空いていたのになぁ、、、と思いつつ、そのお店は諦めました。
それでしばらく、クリスタルヒーリングのことは諦めていたのですが、自分でも石のことをもっと勉強してみよう、と本屋でクリスタルヒーリングの本を買ったり、今まで行ったことのなかった石のお店に足を運んでみたりしてました。
そういえば、恵比寿のQACにも、なんかクリスタルの本が置いてあったなぁ、と久しぶりにQACを覗きに行って、クリスタル・ジャーニーという本を買ったのでした。JaneAnnさんという、クリスタル・ヒーラーの人が書いた、やたらと豊富な石の種類と、豊富な情報量のある、面白い本でした。
そして、あれ?この人ってもしかして、、、?と思い、後日またQACに行ってみると、確かに、お店の一角に、JaneAnnさんの写真が飾られているのです。そして、その周りに、JaneAnnさんがワークで使っていたという石がたくさん並べてあったのでした。
その石たちの前でしゃがみ込んでいたら、お店のカウンターで元気におしゃべりしていたお姉さんが一人、つかつかとわたしのところにやってきて、話しかけてきてくれました。後で知ったのですが、それがQACのオーナーの、藤波直子さんだったのです。
結構何度も通っていたのですが、直子さんにお会いしたのは、その日が初めてでした。そんな初対面のわたしに、直子さんは小さな椅子を運んできてくださり、まあまあまあ、これにかけて、ゆっくり見ていってやってくださいよぉ~、と声をかけてくれた
のでした。
それでも、何をどうしたらよいのかわからず、躊躇していたら、直子さんが、今自分の考えてることを頭に浮かべて、じっと心を静かにしてから、目を開いたら、何か石が光って見えたりこれだ、って思えたりするから、そういう石を選んでみて、とアドバイスをしてくれました。
しばらく石を眺めてじーっと考えてからわたしが選んだのは、ごろっとしたクリスタルと、ピンク色のインカローズ、ロードクロサイトでした。直子さんは、あぁー、いいね~、いい感じ、今頭に思い描いたことは、ちゃんと手にすることができるから、そのままそこに向かって歩いていくといいよ、というようなことを言ってくれました。
わたしはhappyに超がつくような思いで、家に帰り、また石を観察したり、本を読んだりしていたのでした。そして、QACのサイトを覗きにいって、初めて直子さんがオーナーさんで、実はクリスタルヒーリングもなさっていることを知ったのです。
あー、これがご縁だったんだぁ、、、。わたしはそう思い、後日QACに電話して、直子さんのクリスタルヒーリングの予約をさせてもらうことにしました。外出中なので、スケジュールを確認して折り返し連絡させて頂きます、とのことで、直子さんご本人とはお話できなかったのですが、しばらくしてからスタッフの方からご連絡頂き、なんと希望した日に予約を入れさせて頂いたのでした!