西洋占星術では「かに座」は「水」のエレメントでの星座です。水の星である地球が、海という「水」に包まれた惑星であるように、かに座の司る「感情」の性質も、この地球をすっぽりと包み込んでいます。これが「地球意識」です。
「地球意識」はエネルギー体なので時空間に縛られることはないと書きました。これは、人類の歴史が始まった頃からの意識や記憶(更に遡ると、スターシードと呼ばれる意識体の記憶なども)が、全てこの感情帯の中にそのまま書き込まれて、クラウドとして漂っていることを意味します。少し想像しただけでも、混沌としていることが理解できます。
肉体に宿り、地球に降誕する瞬間、わたし達の感情を司る「ハート」の器官が、この「地球意識」というクラウドと自動的に繋がるのですが、「地球意識」の中に漂っている共通テーマのひとつが「加害者/被害者」のドラマです。地球に誕生したと同時にそのクラウドと繋がるということは「加害者/被害者」というドラマの習性を、無意識に身につけてしまうということです。
「被害者」は「加害者」を生みます。被害者意識は、問題を「相手の責任」にします。「相手の責任」にすると、問題を自身で解決することができません。相手が問題を解決してくれるまで、決着がつきません。「相手の責任」にするということは、自分で問題に決着を付けることができないことなので、実は、相手のコントロール下に入ってしまうことでもあります。
例えば、姑に苦労した嫁は、姑との間で解決できなかった「姑」の問題を、自分の元に来た嫁にぶつけることで恨みつらみを晴らそうとします。嫁にしてみれば、全く理不尽な嫌がらせなのですが、「姑」にそのように扱われてきた「元嫁」は、姑とはそういうもの、と、嫁にぶつけます。
嫁が、姑に変わってもらおうとしても、姑は絶対に変わらないのです。姑は、自分がこういう行為をしているのは、姑のせい、嫁のせい、と自分の行動を顧みることがないからです。このように「相手のせい」で起こる問題は、延々と繰り返され、解決することはありません。
このように「相手に何かをされた」という被害者意識から出発すると、結局は、問題を自分で片付けることができない状態に陥ってしまいます。このパターンが脈々と受け継がれているのが、人間関係の間に起こるトラブルです。
ここで、相手を変えようとするから解決しないことに気づく必要があります。原因を相手の中に探し、相手に責任を取るように求めても、解決はしないのです。この時に気づく必要があるのは「相手のせい」だと思っている「自分の思考」です。相手のせいにしている間は、問題が解決しないことを理解して、自分が起こせる行動を取ればよいのです。これが「自主的」に生きるという姿勢です。
「相手のせいで自分がこうなった」という生き方は、自分が主体的に生きることを放棄した、相手に依存した生き方なのです。
ドラゴンヘッドが滞在中の、かに座と反対側の「やぎ座」では、
『「魂を眠らせたまま」で生きているわたし達の魂に「起きなさい!」と、目を醒まして生きることを強いられている星巡りなのです。』
という、課題を突きつけられています。
相手のせいというドラマから抜け出して「自主的」に生きることが、新しい地球を創造する、始めの一歩です。そして、このような気づきを得たら、覚醒めた人から、クラウドに送り込んでいきましょう。クラウドに送り込めば、徐々に、その情報をシェアできる仲間が増えていくはずです。覚醒めた人からとにかく前に進んで行く必要があるのは、このためです。
新しい地球を創造するということは、自分が「気づき」を起こして、その気づきをシェアしていくということなのです。
ドラゴンヘッドが「かに座」に、ドラゴンテイルが「やぎ座」に移動したのは2018年11月7日2:38AM(日本標準時間)。この配置は2020年5月5日まで続きます。
まだまだ始まったばかりです。
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やぎ座が正体を表すように促している「本来の自分」が「蝶」だとすれば、わたし達はまず「蝶」になるために生まれてきたことを思い出さなくてはなりません。そのためにも「魂の計画」を知る必要があります。魂の計画に気づいた状態で生きることが「蝶」という「本来の自分」を生きることです。
イニシエート占星術では、イモ虫の状態を「魂の過去生の名残りの中で生きている状態」、蝶として生まれ変わる計画を「魂の目標」と解釈して、それぞれイモ虫の状態をドラゴンテイル、蝶の状態をドラゴンヘッドで読み解きます。イニシエート占星術は、蝶として「本番」の人生を生きる人を一人でも多く増やすことを目的とした星術です。
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