ところで西洋占星術では、黄道に広がる12の星座にそれぞれ1つ以上、支配星と呼ばれる惑星が関連付けられています。
おひつじ座 火星 / てんびん座 金星
おうし座 金星 / さそり座 火星/冥王星
ふたご座 水星 / いて座 木星
かに座 月 / やぎ座 土星
しし座 太陽 / みずがめ座 土星/天王星
おとめ座 水星 / うお座 木星/海王星
やぎ座には土星が対応しています。このことは、やぎ座が土星の性質に親和していると考えられることを表していて、土星はやぎ座に滞在中に、一番土星らしいエネルギーを発揮できるとされています。土星がやぎ座に入っている間は、土星の「物質化」「具現化」「現実化」するエネルギーや、『世代交代を表す「種」』といったテーマが、より強調されるのです。
この「やぎ座×土星」の組み合わせは、約30年に一度の周期で約2年半に渡って起こりますが、前回この組み合わせが起こったのが【1988年2 月～1991年2月】の期間中で、その次が今回の【2017年12月～2020年12月】となっています。今上天皇の在位期間(1989年1月7日～2019年4月30日)がすっぽりと収まっているのが分かります。
さて、天皇の歴史を少し考えてみれば天皇が長きに渡って代々、シャーマンとしての役割を果たしてきたことは想像に難くありません。そのことは生前退位のご意向を発表したアナウンス(※1)の中でも述べられています。
「私はこれまで天皇の務めとして、何よりもまず国民の安寧と幸せを祈ることを大切に考えて来ましたが、同時に事にあたっては、時として人々の傍らに立ち、その声に耳を傾け、思いに寄り添うことも大切なことと考えて来ました。」
昭和天皇の時代までは現人神としてのポジションであった天皇が、第二次世界大戦の終戦、憲法改正を機に、現人神から象徴天皇として「人間」へと立場を変え、今上天皇は即位時から「人間」天皇となりました。つまり、神という異次元の存在であった天皇か「人間」という物質界、実世界へと降り立った天皇だということ。このことも、土星の「物質化」「具現化」「現実化」という性質に符号する印象です。
今上天皇にとっての在位期間は、国民と同じ人間でありながら「象徴天皇」に即位したという意味で、新時代の日本と日本国民のための皇室の基礎という「種」を創る30年間だったのではないでしょうか。即位後の両陛下の歩みを振り返ると、その意思がはっきりと伺えます。
まるでそのことを象徴するかのように、明仁陛下と関わりの深い複数の星図を掛け合わせると、即位時と生前退位のタイミングのどちらにも、それぞれくっきりと六芒星(※2)が浮かび上がります。2つの六芒星は、即位のタイミング(ピンクの六芒星)も生前退位のタイミング(緑の六芒星)も、天の計らいに基づいて執り行われていることを意味しているかのようです。
特に即位時に顕れた六芒星は、天皇の生誕時の太陽と、その太陽の付近に滞在中だった「やぎ座」の「土星」のどちらも、一角を担うことができる度数での配置でした。『新時代の日本と日本国民のための皇室の基礎を創る30年間』だったことが、このことからも裏付けられるように感じます。
六芒星の起こるタイミングと天皇ご即位と生前退位の神秘的な一致。このような、天界の星と地上側の間に起こるシンクロニシティは、地上にいるわたし達が天界の星々のタイミングと連動しながら、宇宙の計画の一部として地球の上で星々とコラボレートをしていることを見せてくれているのです。
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イニシエート占星術 【やぎ座の土星と今上天皇退位】壮大な種創りプロジェクトだった「平成時代」④に続きます。
(※1)出典：NHK NEWS WEB「象徴としてのお務めについての天皇陛下お言葉」
https://www3.nhk.or.jp/news/special/japans-emperor/index.html
(※2)
イニシエート占星術では「六芒星」を「賢者の石」のエネルギーの形と捉えていますが、正反対の2つの方向を示す正三角形が等しいバランスで重なり合うことから、天界の意思と地上の意志が調和している様子を表します。
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やぎ座が正体を表すように促している「本来の自分」が「蝶」だとすれば、わたし達はまず「蝶」になるために生まれてきたことを思い出さなくてはなりません。そのためにも「魂の計画」を知る必要があります。魂の計画に気づいた状態で生きることが「蝶」という「本来の自分」を生きることなのです。
イニシエート占星術では、イモ虫の状態を「魂の過去生の名残りの中で生きている状態」、蝶として生まれ変わる計画を「魂の目標」と解釈して、それぞれイモ虫の状態をドラゴンテイル、蝶の状態をドラゴンヘッドで読み解きます。イニシエート占星術は、蝶として「本番」の人生を生きる人を一人でも多く増やすことを目的とした星術です。
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