ところで、雅子さまといえば皇室に嫁ぐ以前には、外交官を志して外務省に入省したことは有名なエピソードです。雅子さんが入省したのが1987年。その前年の1986年に日本で男女雇用均等法が施行されたばかりの頃となります。
当時はまだ、身近にいた高校生のお姉さん方が描いていた夢が
「大学に進学してフィアンセを見つけて、卒業と同時に結婚式を挙げたい♡」
というのも珍しくなかった時代でしたし、実際に雇用均等法が施行されてからも、就職して1〜2年社会人を経験したら花嫁修業をして家庭に入る、という方もまだまだ多かった印象でした。
一方で土井たか子さんが当時の日本社会党の党首となり、国内初の女性党首の台頭がその後の、政界のマドンナ旋風に繋がっていきました。このような時代背景の中で、雅子さんは順調に外務省でキャリアを積んでいったのです。
ところで、雅子さんが外務省に入省した1987年は、雅子さんの生誕時のドラゴンヘッド/ドラゴンテイルに、天界側のヘッド/テイルが十字に交差して「グランドクロス」を形成した時期でした。グランドクロスは星同士が作る関係性の中でも最も劇的なエネルギーを引き起こします。この熾烈なエネルギーを通過することで「目を覚まさせられる」ような体験をするのです。
ハーバード卒業後帰国して東大に編入した雅子さんは「東大を中退して外務省に入省して外交官を志す」という行動に出ました。雅子さんのドラゴンテイルはやぎ座ですから「頂点を目指してキャリアを築く」選択をした当時の姿は、まさにドラゴンテイル的な生き方だったのでしょう。女性の社会進出という追い風が雅子さんのドラゴンテイルを後押しして、グランドクロスのタイミングで入省に至ったことが読み取れます。
その後の、当時の皇太子とのご成婚は、雅子さんのキャリアを生かした新しい時代の皇室の誕生を予期させましたが、実情は少しずつ国民の期待と異なっていきました。雅子さんがそれまで築いたキャリアをよそに、いわゆるお世継ぎ問題が浮上してきたのです。
1996年には、アメリカのニューズウィーク誌が「雅子妃が皇室という伝統世界の中で十分に能力を発揮できずにいるのではないか」と報じました。実はこの時、雅子さんの外務省入省時と同じように、天界のドラゴンヘッド/ドラゴンテイルが、雅子さんの生誕時のヘッド/テイルとの間に「グランドクロス」を形成していました。入省から9年経ち、天界のヘッド/テイルが180度回転した位置まで進行して、再びグランドクロスを起こしたのです。
前回のグランドクロスでは、テイルの勢いにそのまま乗ってキャリアを順調に築いていった雅子さんでした。が、テイルで邁進した時に起こる弊害の典型的なケースの様を呈するように、1996年のグランドクロスの頃合いを機に、雅子さんのテイルが示す「キャリア志向」的な価値観が徐々にご自身の立ち位置を苦しめるような局面に加速していったのでした。
★★★part5に続きます
◆松井宏樹(Hiroki Matsui / ひろひろ)さん◆
愛知県犬山市生まれ・静岡県御前崎市在住・スピリチュアルコンサルタント、メンター、言語聴覚士国家資格、日本心理学会認定心理士。 生まれ持った「数字や星の配置」から人間関係、仕事、お金、夫婦、家族、恋愛、企業経営、起業活動の悩みを解決に導く。全国各地で相談や講話会、講座を展開し年間相談件数は1500件以上、講座卒業生は20名以上。モットーは「信じて行動すれば全て叶う」
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