【12ハウスからのメッセージ】
“Give & Take” を ”Give & Receive” に置き換えましょう。
「ギブ アンド テイク」
与える と 取る
与えた分を、取ってくる。
与えた者の権利として、返してもらう。
そんなイメージ。
「ギブ アンド テイク」の意識が強いと、与えた相手から返ってくることを期待します。ここに愛というテーマを軸に置いてみると、Takeの「取る」という言葉に違和感が生じます。
「取る」という行為は、相手から奪ってくることなので、愛とは異質のエネルギーなのです。
愛とは与えること。
海王星レベルの愛の場合、既に「与える」という意識すらもそこにはなく、ただただ、愛を放射しているイメージです。宗教画に描かれている天界の存在は、洋の東西を問わず、背景に放射する光が描かれています。描かれている存在の表情とは関係なく、その背後から噴出するかのように輝いている光は、この愛の放射の有様を表しています。
「ギブ アンド テイク」から一歩進んで、愛を軸にした見返りを求めない与え方を学び始めると、わたし達は、与えた人以外の場所から何かが戻ってきた時に「受け取る」ことを躊躇してしまいます。テイクすることを止めて、ただひたすらギブだけしていけばいいのかも…?と考えてしまうのです。
ここに落とし穴があります。
愛は無限でも、肉体を携えたわたし達自身は有限です。ひたすら与え続けているだけではやがて自身を枯渇させてしまいます。自分が枯れてくると愛を与えることが困難になります。与え続けるためにも、エネルギー供給が必要になるのです。
では、誰かからテイクせずに、自分にもギブするにはどうすればよいでしょう?
「ギブ アンド テイク」 与える と 取る
を
「ギブ アンド レシーブ」与える と 受け取る
にシフトさせてみましょう。
見返りを求めない「与える」という行為は、「受け取る」という姿勢を自分に許可して初めて、持続可能になります。こちらから出かけていって「取ってくる」のではなく、あちらから来たものを「受け取る」という姿勢に変えるのです。
「受け取る」ものが、いつ、どのように自分に返ってくるのかは、宇宙の計画に書かれているので、わたし達自身には分かりません。
けれど、物理の「作用反作用」の法則のように、この世界では自分の発したエネルギーが、そのまま自分に戻ってくると考えられています。「与える」ことは「与えられる」ことです。古くから信じられてきたカルマの法則などもそうですが「受け取る」ということは、自身が発したものを責任を持って回収していくということでもあるのです。
最後に。
14年前、マウイ在住の大先輩ヒッピーのワークショップに参加した時に教わった謎解きのような言葉があります。
「Receiving Contribution」
直訳すると「受け取る寄付」。
あなたが「受け取る」ということは、誰かが発信する「与える」という行為に対する、善意の行いにもなるということなのでしょう。
「受け取る」寄付。
あなたなら、どう解きますか?