土星は「物質化」「具現化」「現実化」するエネルギーを司り、約30年を1単位のサイクルとすることから「長期に渡るものごとの構築」とも関わります。また、近代科学が発達し、天王星が発見されるまでの長い間、惑星は肉眼で見ることのできる土星が地球から一番遠くに位置していました。このことから土星はものごとの「限界」も司り、命のサイクルになぞらえて世代交代を表す「種」も象徴します。
明仁天皇の在位期間もぴったりと30年ということで、平成30年間の「種」は、どんな種だったのか。今回はイニシエート占星術的ホロスコープ検証を、シリーズでお届けしていきます。
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2016年8月8日、今上天皇から生前退位の意向を示すアナウンスが発表されました。
その中で
「私が天皇の位についてから、ほぼ28年、この間私は、我が国における多くの喜びの時、また悲しみの時を、人々と共に過ごして来ました。(※1)」とのお言葉があり、はっとしました。「28」というのは、西洋占星術を学んだことのある人なら馴染みの深い数字なのです。
例えば
月は約「29」日間かけて、地球の外に広がる黄道12星座を一周して元の位置に戻ってきます。
太陽は約365日間かけて、元の位置に戻ってきますが、これがつまり「1」年。太陽の周期です。
このように、西洋占星術師が「12」年と聞けば、木星が元の位置に戻ってくるまでの年数となり、28年~30年といえば、土星の周期と同じ年数として、自動的に脳内変換されます笑
その後、2017年12月8日に天皇の退位日が閣議決定されて、2019年4月30日と制定することが発表(※2)となります。これは、今上天皇の生前退位が、ご即位から「30年」となる平成30年に決定したということ。やおら星暦をめくって、過去と未来の星の位置の突き合わせが始まりました。
ビンゴ。
今上天皇ご即位となった平成元年1月7日の「土星」の位置 「やぎ座6度」
今上天皇生前退位となる平成30年4月30日の「土星」の位置 「やぎ座20度」
つまり、今上天皇・明仁陛下は、土星がやぎ座を出発して元のやぎ座に戻ってくるまでの30年の歳月を、天皇として務め上げることとなるのです。
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イニシエート占星術 【やぎ座の土星と今上天皇退位】壮大な種創りプロジェクトだった「平成時代」②に続きます
(※1)出典:NHK NEWS WEB「象徴としてのお務めについての天皇陛下お言葉」
https://www3.nhk.or.jp/news/special/japans-emperor/index.html
(※2)出典:日経新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24411930Y7A201C1MM0000/
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やぎ座が正体を表すように促している「本来の自分」が「蝶」だとすれば、わたし達はまず「蝶」になるために生まれてきたことを思い出さなくてはなりません。そのためにも「魂の計画」を知る必要があります。魂の計画に気づいた状態で生きることが「蝶」という「本来の自分」を生きることなのです。
イニシエート占星術では、イモ虫の状態を「魂の過去生の名残りの中で生きている状態」、蝶として生まれ変わる計画を「魂の目標」と解釈して、それぞれイモ虫の状態をドラゴンテイル、蝶の状態をドラゴンヘッドで読み解きます。イニシエート占星術は、蝶として「本番」の人生を生きる人を一人でも多く増やすことを目的とした星術です。
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