冥王星のテーマは「生と死~死からの再生」。
今わたし達は、ひとつの人生の中で「生きたまま」生まれ変わることを呼びかけられています。
昨日の記事でも触れましたが、この冥王星がやぎ座に移動してきたのは2008年の1月末頃から。そして、やぎ座を最終的に抜けていくのは、2024年11月20日。つまり約16年間の間、
やぎ座の「本来の自分が正体を表す」
冥王星の「生まれ変わる」
というテーマが、地球に降り注ぎ続けているのです。
自分の正体が表に出るまで、とことん、生まれ変わりを強いられるということです。
ここで、イモ虫が蝶に生まれ変わる例を考えてみましょう。イモ虫に宿っている魂の最終目標は蝶になることです。イモ虫はサナギへと形を変え、サナギから更に変容を起こして蝶に生まれ変わります。蝶への変容に成功したイモ虫の「魂」が、無事に生まれ変わりを成し遂げた「魂」ということです。蝶になると決めてきている以上、イモ虫のままの魂は、まだ道半ば。「本来の自分の正体」にたどり着けていない状態です。
ところで、日本では今では平均寿命が男女ともに80才を超え、100才を迎えるご長寿も珍しい存在ではなくなってきました。人生50年だった頃から考えれば、人生2回分と考えて良い長さです。つまり、現代日本に生きているわたし達は、肉体的な死を待たずに、1度の人生の中でイモ虫から蝶に生まれ変われるための時間を与えられているのです。
宇宙で起こる出来事が全て計画されているのであれば、むしろわたし達自身が、1回の人生の中でイモ虫から蝶に生まれ変わるために、今の時代を選んで生まれてきていると考えられます。だからこそ「生まれ変わりを強いられて」いるのです。
イモ虫時代の自分は、一度、サナギの中で終わります。これが象徴的な「死」です。そこから蝶として生まれ変わります。魂の計画に気づく前の自分と、魂の計画を自覚して「覚醒めた」状態で生きる自分。魂の計画を自覚すると、その前の状態にはもう引き返すことはできません。イモ虫と蝶が全く似通っていないように、生まれ変わるということは、文字通り生き方が変わるということです。そして、蝶として生きることから本番の人生が始まります。
何度も何度もイモ虫のまま人生を終了してきたわたし達が、今度こそ、蝶に到達する時代がやってきたと「やぎ座」の「冥王星」が示してくれています。地球から見て次に「冥王星」が「やぎ座」の位置に戻ってくるのは、約247.7年後です。このタイミングでこの地球に、この日本に、大人として生きていることの千載一遇さを、噛み締めてみてください。
やぎ座が正体を表すように促している「本来の自分」が「蝶」だとすれば、わたし達はまず「蝶」になるために生まれてきたことを思い出さなくてはなりません。そのためにも「魂の計画」を知る必要があります。魂の計画に気づいた状態で生きることが「蝶」という「本来の自分」を生きることなのです。
イニシエート占星術では、イモ虫の状態を「魂の過去生の名残りの中で生きている状態」、蝶として生まれ変わる計画を「魂の目標」と解釈して、それぞれイモ虫の状態をドラゴンテイル、蝶の状態をドラゴンヘッドで読み解きます。イニシエート占星術は、蝶として「本番」の人生を生きる人を一人でも多く増やすことを目的とした星術です。
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